抽象から具体化(その1)

与件文の分析が終わったら、抽象化した内容を具体的な回答に落とし込む。 事例1の設問1についてみていこう。 第1段落に「基本的に生産を他社に委託し、販売も信頼できる複数のパートナー企業に委託している、研究開発中心の企業である」とあるように、研…

口述試験

12月7日は中小企業診断士の2次試験(筆記)の合格発表であった。 口述試験は12月16日に行われる。 合格発表から口述試験まで10日もないがどのような準備をするべきであろうか。 口述試験は受験校の対策講座を受講すればよい。 筆記試験の与件文を…

与件文の分析

設問の抽象化に引き続き、与件文の分析を行う。 平成30年度の事例1の設問は以下の通りである。 A社は、資本金2500万円、売上約12億円のエレクトロニクスメーカーである。役員5名を除く従業員数は約50名で、そのほとんどが正規社員である。代表取締役は、1…

設問要求と抽象化(その3)

前回に引き続き平成30年度 中小企業診断士2次試験 事例1の設問の抽象化を行う。 第3問と第4問は次の通りである。 第3問 A社の組織改編にはどのような目的があったか。100字以内で答えよ。 第4問 A社が、社員のチャレンジ精神や独創性を創造して…

設問要求と抽象化(その2)

前回に引き続き、平成30年度の2次試験事例1について抽象化をしてみる。 第2問は次のとおりである。 第2問 A社の事業展開について、以下の設問に答えよ。 (設問1) A社は創業以来、最終消費者に向けた製品開発にあまり力点を置いてこなかった。A社…

設問要求と抽象化

中小企業診断士2次試験のうち、事例1から事例3までは同じ手順で回答を進める。 試験開始の合図がでたら、問題用紙の最後の2枚が白紙になっているので、これを丁寧に切り取ってメモ用紙として使う。 次に与件文を読まず、設問から見ていく。 与件文から読…

神頼み

中小企業診断士の試験の合否を決めるのは最終的には受験者本人の努力である。 しかし努力を重ねたうえでさらに運を取り込めるに越したことはない。 筆者は京都の伏見稲荷大社に受験前にお参りしている。 また伏見稲荷大社で赤色と白色のお守りを購入し、自宅…

2次試験(筆記)を受けた後の過ごし方

中小企業診断士の2次試験のうち、筆記試験は10月の下旬に実施され、結果の発表は12月の上旬に行われる。 筆記試験のあと1か月半は結果を待つことになる。 結果を待つ間は様々な思いが頭をよぎる。 ポジティブな思いもあるが、ネガティブな考えも浮かん…

マークシート

中小企業診断士の1次試験はマークシートでの回答になる。 マークシートを塗りつぶす時間をできるだけ短くするため、マークシート用のシャープペンシルを用意しよう。 通常のシャープペンシルと違って芯が太いため、効率よく塗りつぶすことができる。 また自…

己を知る

中小企業診断士の勉強は孤独なものである。 捉えどころのない2次試験に合格するには今の自分の実力を把握し、不足している点を修正していく必要がある。 だが自分で自分を客観的に把握するのは難しい。自分に不都合な情報はなかなか受け入れにくいものだ。 …

睡眠時間

勉強時間を確保するために睡眠時間を削るのは極力さけるべきである。 最低でも6時間、可能であれば7時間半確保するべきである。 勉強時間を確保するために筆者はかつて睡眠時間が5時間のときがあった。 体が慣れてくると5時間の睡眠で目が覚めるようにな…

書く時間を節約するには

手書きでマス目を埋めると思った以上に時間がかかるものである。 1日の勉強時間は制約があるため、模範解答を書いて覚えるときなど、手書きで書く時間を節約したい場合がある。 筆者の場合は、ワードで1行20マスの原稿用紙をつくってパソコンで打ち込ん…

どうしてもやる気がしないときは

夜に勉強するときなど、疲れて勉強する気がしないときがある。 そんなときにとにかく勉強時間を確保しようとして勉強したとしても、効率は悪く学んだことは忘れやすいものである。 勉強する気がしないときは、スパッとやめて休憩をとろう。 休憩をとって調子…

車通勤で勉強時間を確保するには

電車で通勤する人の場合、電車に乗る時刻や駅を工夫することで座って勉強することができる。また座れなくても両手と目が使えるから、立って勉強をすることもできる。 しかし、地方に住む人は車で通勤する人も多いだろう。車で通勤すると手はハンドルを握って…

ドメイン

自社の事業領域を表すドメインは 標的顧客(Customer) 顧客機能(Function) 技術(Technology) で表される。 ドメインの考え方を2次試験に適用する場合、 事例1は、標的顧客と技術に注目し顧客機能は重視されない 事例2は、標的顧客、顧客機能、技術すべて…

宿泊先

受験会場から離れた地域に住む人が1次試験や2次試験を受験するときは、ホテルに宿泊することが多いだろう。 ホテルは受験が決まったらできるだけ早めに予約しよう。 目安としては受験日の3か月前である。 早めに予約すれば試験会場に近いホテルを予約でき…

SWOT分析

設問要求を分析したら与件文を読んでSWOT分析をする。 SWOT分析は蛍光マーカーを使って与件文にマーキングする人がいれば、 鉛筆でアンダーラインを引く人もいる。 筆者の場合は、強みと機会をピンクの蛍光マーカー、弱みと脅威を青の蛍光マーカーでマーキン…

読みやすい文章を書くには

2次試験の問題を解いて、複数人でお互いの回答を採点し、誰の答案が一番良かったかを述べ合う機会があった。 自分ではよくできたと思っても、ある特定の人が評価が高くなった。なぜ自分の答案が選ばれないのか理由を考えた。 普段から文章を書く習慣がない …

モチベーションを維持するには

中小企業診断士の学習は長丁場だ。 計画を立てて努力をしたとしても必ずしも結果に結び付かない場合もある。 筆者は1次試験に合格できなかった時には放心状態となって何も手につかないときがあった。 2次試験までは進むのに、2次試験を突破できない人が、…

2次試験は独学で合格できるか?

次試験は独学で合格できるかと問われれば、センスのいいごく一部の人を除いて大部分の人は難しいと考える。 2次試験の回答は記述式である。自分が書いた回答がよいか悪いかは自分ではなかなかわからない。第3者の視点で採点をしてもらい、今自分がどのくら…

学習時間

中小企業診断士試験の学習時間は、その人の置かれた環境によっても違うと思うが、1日2時間は確保したほうがいいと思う。 また可能な限り毎日継続することが合格にとって大切だと考える。 社会人をしていたり、家庭があるとなかなかまとまった時間がとれない…

2次試験を友人と受験するとき

2次試験の受験申し込みは郵便振替で行う。 申し込み時には、受験地区を選択することができる。 受験番号の割り当ては申し込みの早いものから順に割り当てられる。 試験を行う部屋は受験番号順に割り振られる。 もし一緒に受験する人がいるならば、受験地区…

1次試験は独学で受かる

筆者は中小企業診断士の1次試験の合格には3年かかった。 ユーキャンの通信講座、過去問の演習など色々試した。 その中で一番良かったと思うのが、TBC受験研究会の速修テキストだ。 その理由は、 1次試験7科目のテキストがすべてある。 過去問や問題集…

2次試験の進め方

2次試験の基本的な進め方は、 設問を読む → 与件文を読む → 回答を書く の流れになる。 設問を最初に読んで、 抽象化メモをとる 与件のどこを読むべきかあたりをつける を行う。 与件文を読むときは、 段落に番号を振る 蛍光ペンなどを使って、与件文にマー…

電卓の選び方

2次試験では電卓の使用が認められている。 電卓はできる限りよいものを選ぶことをお勧めする。 筆者は当初800円程度の電卓を使用していたが、数字のキーの戻りが悪くなり計算速度が遅くなったため、6000円程度のものに変えた。 良い電卓は、 キーを…

中小企業診断士受験体験記 7本目

2次試験の事例4は財務会計の問題である。 計算のスピードが合否を分ける。 電卓は見ないで片手で打てるよう普段から練習しておくとよい。 右手でペンを持つならば、左手で電卓を打てるようにする。 片手で電卓が打てるようになると、ペンを持ち替える時間…

中小企業診断士受験体験記 6本目

事例2は得意な人と不得意な人に分かれる。 事例2はマーケティングの施策を具体的に書くように求められる。 得意な人は、 普段からマーケティングの業務を行っている人 女性 に多いようだ。女性は普段から自分で買い物をしてマーケティングの施策を体験して…

中小企業診断士受験体験記 5本目

前回は回答を書く時の原則を述べた。 他の受験生の答案を評価する機会をいただいたことがあるが、原則を知っていても原則通り書けない人がいる。 自分が書いているときは気が付かないが、人が書いたものについてはよくわかる。 「ここがわかりにくい」「もっ…

中小企業診断士受験体験記 5本目

2次試験で上位20%に入るにはどうすればよいか。 ボーダーラインには同じような得点の受験生がひしめいている。 わずかな得点差が合否を分けることになる。 事例1~事例3の場合、 ①解答が設問に対する答えになっていること ②書いてある知識が正確である…

中小企業診断士受験体験記 4本目

2次試験は競争試験である。 2次試験は各問題には配点が書かれているが、設問ごとの点数配分は書いていない。 試験の難易度は年によって違うから合格者が多い年もあれば少ない年があってもいいはずだ。 だが、毎年受験者の約20%が合格している。 合格者…