設問要求と抽象化(その3)
前回に引き続き平成30年度 中小企業診断士2次試験 事例1の設問の抽象化を行う。
第3問と第4問は次の通りである。
第3問
A社の組織改編にはどのような目的があったか。100字以内で答えよ。
第4問
A社が、社員のチャレンジ精神や独創性を創造していくために、金銭的・物理的インセンティブの提供以外に、どのようなことに取り組むべきか。中小企業診断士として、100字以内で助言せよ。
第3問の抽象化を行う。
- 過去に発生したことであり、組織あるいは戦略についての知識を用いる。
- A社の組織改編 → A社の改編前の組織と改編後の組織を与件文から探す。
- どのような目的があったか → 類推 目的について回答する
第4問の抽象化を行う。
- 将来実施することであり、人事に関する知識を用いる
- 社員のチャレンジ精神や独創性を創造していくため → 制約条件
- 金銭的・物理的インセンティブの提供以外 → 制約条件 金銭的・物理的インセンティブについて書いてはならない
- どのようなことに取り組むべきか → 類推 取り組みについて回答する
次回は与件文の分析を行う。