中小企業診断士受験体験記 2本目
中小企業診断士になるにはまず一次試験に合格する必要がある。
一次試験は8月の上旬に2日間にわたり実施される。
全部で7つの科目があり、マークシート方式の試験だ。
合格の基準は、すべての科目の平均点が60点以上であり、かつ最も得点の低い科目が40点を下回らないことである。
1次試験には科目合格という仕組みがあり、平均点が60点に満たなかったとしても1つの科目で60点を超えていたら、その科目については受験した年を含め3年間科目合格として翌年とその次の年の受験が免除される。
例えば1年目の受験で2科目で60点を超えていたら、翌年に残った5科目を受験し、
その5科目の平均点が60点以上であり、かつ最も得点の低い科目が40点を下回らないようにすればよい。
合格の戦略としては
①一発合格:7科目をすべて勉強し、40点未満の科目を出さないようにして、得意な科目で平均点を上げて合格する
②科目合格:科目合格で2年から3年で合格する
の2つがある。
結論としては①に徹するべきである。
点数を取る科目と足切りにならなければいい科目を決め、メリハリをつけて勉強することである。
筆者は①の戦略で初年度受験し、結果科目合格となったため、戦略を②に切り替えた。
単純に考えれば勉強する科目が減るのだから、残った科目に集中すれば合格は近くなると考えがちだ。
しかし、1次試験は
- 平均が60点になるように問題がつくられている(40点分は過去問や参考書を勉強しても出てこない)
- 年によって科目の難易度は大きく変化する(全受験者の平均点が40点台になる場合も)
ので残りの科目に集中して勉強したからと言っても、その中に難易度が上がった科目があると、必ず平均60点を超えられるとは限らない。
なお、不得意な科目は努力してもなかなか点が伸びないものである。不得意な科目に時間をかけるより得意な科目に時間をかけ、平均点を上げるべきである。